映画評論





最近、私は映画を見た。久しぶりにいい映画を観た。

そのタイトルは 「奇蹟の輝き」



ある日、青年は湖へ出かけた。そこで1人の美しい女性、アニーと出会う。

二人はいつしか恋に落ち結婚する。そして子供も二人でき幸せな日々を送る。

ある朝、アニーは仕事の都合から子供たちの学校への送りをお手伝いさんに頼む。

その途中交通事故に遭い、子供たちは帰らぬ人となる。

アニーは 自分が送っていたら事故に遭わなかったかもしれない と、自分を責める。

それでも夫であるクリスと立ち直り、7年が過ぎる。

ある日クリスは仕事の帰りに交通事故に遭遇する。そして帰らぬ人となった。

クリスは目を覚ますと、そこは”この世”だった。しかも自分は幽霊となっていた。

クリスは死してなおアニーのそばにいて、自分はそばにいる。悲しむ必要はない、と伝えようとするが、

アニーに何か伝えようとすると逆に彼女を苦しめてしまうのだった。

クリスは死後の世界へと旅立つことを決め、向かう。

すると彼はそこが、目を奪うように壮麗で、輝かしい楽園であることを知る。天国はかつてクリスが生きた命の写し鏡であり、

愛する妻アニーと共有したロマンティックな夢と思い出に満ちあふれた世界だった。

しかし彼は妻アニーが自殺したことを知る。

彼はアニーに会うことを願うが、自殺した者は地獄に落ち二度と会うことができないという。

諦め切れないクリスは地獄へアニーに会いに行くことを決意する。

そして彼は案内人と共に地獄へ向かった。

そこは想像を絶する所であり、正気を失ったものたちで溢れていた。

彼はアニーとの思い出を想いながら、さらに奥へ進む。

そしてそこには一面、人の顔の砂浜があった。

彼は必死でアニーの顔を探す。

そして彼はアニーの顔を見つける。思わず駆け寄る。

しかし足元がくずれ、深い底に落とされてしまう。

落ちたところはクリスたちの家らしきものの前だった。

そこにアニーはいるのだ。

向かおうとすると案内人は、

「彼女は正気を失っている。君の事はもうわからない。3分以内に帰ってこなければ君も正気を失いかえってこれなくなる。」

と告げる。クリスが家に入るとそこは薄暗く荒れ果てて前の家とは似ても似つかわなかった。

そしてアニーはそこにいた。

しかしアニーはクリスのことがわからず、子供を死なせてしまった事にひどく自分を責めていた。

クリスはアニーとの思い出を語ってアニーに気づかせようとする。しかしアニーは思い出さなかった。

クリスは家を出て案内人に、もう帰るよう促される。

しかしクリスは、

「ソウルメイト(魂の伴侶)は1人では生きていけない。自分がわからなくなってもアニーのそばにいる。」

と言い家へと戻っていく。

クリスはアニーに自分はずっと一緒にいる、と告げる。

そしてクリスが正気を失っていく中、アニーがクリスの言葉から昔を思い出し、自分を取り戻す。

そして二人は光に包まれる・・・。

クリスが目を覚ますとそこは二人がいつか住もうと計画していた、”夢の家”だった。

そしてそこにはアニーの姿があった。そして二人の子供たちの姿も。

・・・幸せが4人を包む。

ある時、クリスがもう一度人生を生きないか?と、提案する。

微笑むアニーに、

「今度は簡単に見つけられるよ。地獄でさえ見つけられた君だから・・・」


ある日少年が湖でおもちゃのボートで遊んでいると、横から別のおもちゃのボートがぶつかって沈んでしまう。

顔をしかめる少年に、その別のボートの持ち主である少女はサンドイッチを手渡す。

少年と少女は微笑みあった・・・そう、クリスとアニーは再び出会ったのだ。



全編に渡ってクリスの回想が効果的に使われ、物語をより身近に感じることができる。

死後の世界という一見宗教的なテーマだが、この映画は宗教的というより哲学的のように感じ、途中で興ざめすることがなかった。

ソウルメイトが取り扱われる作品はそんなに多くないが、これはその中でも面白い方であると思う。

そしてなんといっても主演のクリス役が”ロビン・ウィリアムズ”であることが最大のポイントである。

彼の演技はいつ見てもすばらしい。彼の作品は結構、他の俳優に比べてたくさん見た。

まぁ、ジャッキーチェンよりは少ないが・・・

映画をみても全く泣かない私(”蛍の墓”は号泣する)でさえ、すこし涙ぐんだ位である。

とにかく、あまり有名な作品ではないが一見の価値ある作品である。


「奇蹟の輝き」(1998)
主演 ロビン・ウィリアムズ



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